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外資系銀行員の自腹で通う英会話スクール

外資系銀行に勤める英語の苦手な筆者が、自腹で英会話スクールに通った経験を元に各スクールを徹底比較。外資金融の内輪話や、転職事情なども紹介。

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 33&34

ベルリッツ レッスン33&34の内容  

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講師の属性 : アメリカ人男性、40代前半と思われる
講師の性格 : 真面目
レッスン時間 : 40分X2
レッスンのゴール : Submit a proposal、Give status updates

 

講師の方は、今回がはじめてのアメリカ人の方。至って真面目なタイプで、板書をホワイトボードではなく計4枚ものメモに取った上で渡してくれました。これは復習のときに、非常に有用なものになるため、ありがたいです。

 

 今回のレッスンは、提案書の提出及び進捗報告の仕方についてです。

 

キラーセンテンス

今回のキラーセンテンスは、”プロジェクトの一連の流れ" です。   

 

今回のレッスンに出てきたプロジェクトの流れは、以下の通りです。

 

① Think of an idea for a project

② Write a proposal for the project (Scope, Time & Money)

③ Present the proposal to managers

④ Get the proposal approved

⑤ Finalize the project team

⑥ Start the project

 

これは公式テキストに書かれてあることですので、ベルリッツが考えるプロジェクトは社内でこのように規定されているのかもしれません。ここは会社や業界によって変わってくると思います。

ちなみに、筆者の務める外資系金融機関ではある程度の規模のプロジェクトについては①を自国で考える余地はなく、大体において本国から決まったプランが落ちてきます(ほとんどの場合、実現困難な無茶な数字が盛り込まれてきます。セールス拡大、人員削減等々)。

その無茶なプランを、調整可能な範囲で押し返すためのプレ・プロジェクトを立ち上げ、国内の役員たちを集めブリーフィングをやって合意形成を図り、ローカルで実現可能な案を本国に見せます。その後何度か押し問答があり、本国側の合意が取れたら②でプレゼン資料を作成します。

関係する役員たちはプロジェクトの内容を熟知しているので、③のプロポーザルは社長が相手になり、④は取締役会等の上位委員会で形だけの承認を取りに行きます。⑤のノミネーションは役員たちが直接行い、⑥でキックオフミーティングをやってプロジェクトがスタートします。

外資金融のややこしいところは、ローカルの社長が合意したところでバジェットは本国のラインが握っており、勝手にプロジェクトを始めることができないところです。すなわち、ローカルの上司に加えてグローバルのラインの上司を説得する必要がある、ということです。

これがM&A等の大型案件になると、説得すべき対象者が膨大な数に上ります。プロジェクトがスタートする前段階で、気の遠くなるような神経戦が繰り広げられるということです。

 

さて、そのプロジェクトがスタートした後の進捗に関しては、"What is the status of the project?"と聞いておけば基本的に問題ありません。その答えとしては"We're on budget, but we're a little behind schedule"とか"We are run out of the budget this week"等になります。

正直なところ、プロジェクトは常に予測不能なイシューやインシデントがつきものです。関係者が多くなればなるほどコントロールが難しくなりますし、問題も発生します。個別の事象は分野を選ばずタケノコのように発生しますので、英語で用語を覚えておいてもあまり意味はないように感じます。"What is the status of the project(issue/ incident)?"で確認して、都度対応していくしかないですね。

 

次回は、Lesson 34&35です。

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 30~32

ベルリッツ レッスン30~32の内容  

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<レッスン30>

講師の属性 : アジアルーツのアメリカ人男性、年齢は40代〜50代
講師の性格 : 陽気
レッスン時間 : 40分X2
レッスンのゴール : Lesson20〜29のレビュー

講師の方は、無料体験レッスン、レッスン11・12及びレッスン17を担当してくれたアメリカ人の方。今回で4回目。

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 11&12

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 17

レッスン20〜29の復習となるため、特に新しい内容は無し。

 

 

<レッスン31・32>

講師の属性 : 典型的なアメリカ人男性、年齢は30代後半~40代前半
講師の性格 : 超陽気
レッスン時間 : 40分X2
レッスンのゴール : Explain invoices, Handle orders 

講師の方は、ボストン出身の典型的なアメリカ人男性。レッスン26・27を担当してくれた方で、今回で2回目です。

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 26&27

 

 今回のレッスンは、インボイス(請求書)に関する説明とオーダーへの応対についてです。

キラーセンテンス

今回のキラーセンテンスは、”インボイスでよく使われる用語と金額の読み方" です。   

 

まずインボイスに関する用語に関してですが、特有の表現がいくつかありましたので下記に紹介します。

① A request for payment: 請求書(=an invoice)

② A confirmation of payment: レシート(=a receipt)

③ misplaced: 紛失した(=lost)

④ dispatch: 到着する(=deliver)

①と②はこういう言い方があると覚えておけば良いです。講師にinvoiceとrequest for paymentの違いを聞いても正直良く分からないということでした。

一方、③と④は若干の違いがあります。

③のmisplacedは文字通りどこかに行ってしまったということですが、lostと比べるとまだ追跡可能性があるという意味があります。一方lostは、どこに行ってしまったのか見当もつかないというニュアンスがあるそうです。

④のdispatchは、緊急で手配したというニュアンスが含まれており、deliverよりも発送元が頑張ったことを強調する際に使われることが多いようです。

 

そして金額の読み方ですが、例えば$789.12はSeven hundred and eighty nine dollars (and) twelve centsと読み、seven hundred and eighty nine point twelve dollarsとはなりません。pointが使えるのは、1.2 billion dollarsのように、centsの単位がない場合に限られます。ネイティブの人たちはdollarとcentsの間のandを通常省略する場合が多いそうですが、andを入れても別に間違いではありません。

 

ちなみに、アメリカ人は一般的に暗算が苦手と講師が言われていました。コンビニのレジで日本人が小銭を減らすために1円玉や5円玉を出しているのを見て、びっくりしたと言われていました。

筆者は逆に、社会人になってからインド人の計算の速さに驚かされました。彼ら(の多くの人。例外もあり)は、2桁の九九にとどまらず4桁の掛け算や割り算を脳内で計算することができます。

筆者「19〇〇件の書類のうち、〇〇件が現在未回収となっています」

とあるインド人「すると、全体の88.5%は回収できているんだな。このペースでは完了まで◯週間かかるから・・」

といった具合で、瞬間的に計算ができる脳ミソが心底羨ましいと思いました。おそらく、計算が弱いアメリカ人からするとインド人の計算能力はミラクルに近いんじゃないかと思います。アメリカの金融機関のエグゼクティブ層にインド人が多いのは、やはりその計算能力にも一因があるのではないかと実感しました。

 

次回は、Lesson 33&34です。

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 28&29

ベルリッツ レッスン28&29の内容  

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講師の属性 : アメリカ人男性(日本人とアメリカ人のハーフ)、40代と思われる
講師の性格 : 結構陽気
レッスン時間 : 40分X2
レッスンのゴール : Rate a performance、Comment on a business situations

 

講師の方は、フレンドリーなアメリカ-日本のハーフ男性。今回で3回目のレッスンとなり、過去にレッスン15&16、及び22&23を担当してくれた方です。

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 15&16

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 22&23

 

 今回のレッスンは、進捗に対する評価、並びに状況に対するコメントの仕方についてです。

キラーセンテンス

今回のキラーセンテンスは、”boring/ bored" です。   

 

いずれも退屈という意味ですが、boringは主に物事が主語となり、boredは受動態の形で人が主語になります。

例えば"The presentation was boring, so Fred was bored."といった風に使います。同様の使い方をする単語は他に、exiting, confusing, surprising, disappointing, relaxing, thrilling, exausting, interesting, amazing 等々、たくさんあります。

会話の中では、

"How was your business trip to Korea?"

"Everything went worse than I expected. The meeting with the client was the most exausting one I've ever been on, however we could not reach an agreement. And also I was stuck in 30 mile-long traffic jam due to Anti-Japanese demostrations. I was dissapointed."

等と言うことができます。

 

なお、前回のレッスンで講師が"interesting"は日本語の「面白い・興味深い」とはニュアンスが違うと言われていましたが、今回改めて例文が示されました。"It was least interesting presentation I've seen this year."等として、やはり否定形で使って「面白くない」とする場面が多いそうです。

 

次回は、レッスン28&29です。

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 26&27

ベルリッツ レッスン26&27の内容  

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講師の属性 : 典型的なアメリカ人男性、年齢は30代後半~40代前半
講師の性格 : 超陽気
レッスン時間 : 40分X2
レッスンのゴール : Describe delegated tasks and errands、Express preferences

 

講師の方は、ボストン出身の典型的なアメリカ人男性。大のベースボール・レッドソックスファンで、スタジアムでホットドッグ食べながら大声出して観戦してそうなイメージの人です(失礼!)。

 今回のレッスンは、前回の業務権限委譲の続きと、働き方に関する志向の表現がテーマです。

キラーセンテンス


今回のキラーセンテンスは、”To-do list 
”と"Prefer" です。

To-do listという表現は、外資系よりもむしろ日本の会社の方が好んで使う気がします。ニュアンスとしては、Project planほど徹底した管理が不要でどちらかというと個人的なやることリスト、でしょうか。この言葉は筆者のいる会社では一回も聞いたことがなく、同じような場面ではTask list等と読んで管理していました。

To-do listと言った場合、どちらかというと軽い印象を合わせ持っており、筆者の会社が金融であるためかビジネスの場面でなんとなく使いづらい雰囲気がありました。ただ、ベルリッツのテキストに掲載されているので、ある程度ネイティブの人にも認知されている表現なのだとは思います。

 

このTo-do listやTask listにタスクを記載する際、例えば"Have a professional deliver the desk"のように動詞からスタートしますが、この表現に受動態を使うことが可能です。すなわち、"Have the desk delivered by a professional"といった具合です。この"have ~ed"の形は様々な場面で使え、"We can have the total cost reducted by..."といった表現の他、haveの代わりにgetを使って"I got the password changed"のように言うこともできます。ネイティブの人が良く使う表現ですので、覚えておくと非常に便利です。

 

また、preferは"prefer A to B"の形でBよりAが好き、という意味ですが、似たような表現に"would rather A than B"があります。講師によると、preferの後は名詞かto do/ doing、ratherの後は動詞が来るという違いがあるものの、これらはほぼ同じ意味で場面によって使い分けるというよりは、個人の好みで使用するそうです。

 

なお、ベースボール好きな講師だったので必然的に大谷選手の話題となり、"I prefer Otani playing as a starting pitcher rather than as a field player"と講師に言われました。私は、いやいや日本ではむしろバッティングの方が凄くて、オールスターのホームラン競争で優勝したこともあるんだよと返しておきました。

様々な属性の講師とのレッスンがあるため、講師の趣向によってこの手のタイムリーな話題に対する雑談力が身につけられるのは、ベルリッツの良いところだと思います。

 

次回は、レッスン28&29です。

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 24&25

ベルリッツ レッスン24&25の内容  

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講師の属性 : アメリカ人男性、年齢は30代後半~40代前半
講師の性格 : 陽気
レッスン時間 : 40分X2
レッスンのゴール : Solve inventory problems、Delegate responsibilities

 

講師の方は、以前ご紹介したポケモンGO好きなアメリカ人男性。レッスン20&21を担当してくれた方です。

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 20&21

 

講師が前回のレッスンの時に引っ越すと言われていたので、新居での生活はどうかと聞いてみました。講師によると、一時的に友人がオフィスとして借りている場所に居候しており、本格的な引っ越しはもう少し先になるとのことでした。ただ、物件は外国人向けのシェアハウスでほぼ決まっており、下見も済ませているそうです。

東京では外国人向けの物件は二極化しており、エキスパッツ向けの高級レジデンスかシェアハウス等の短期滞在向け物件以外の選択肢が乏しいのが実情です。以前、筆者の同期の女の子がごく普通のマンションを求めて物件を探していたところ、ことごとく大家に断られ、最終的には保証会社付きの物件にようやく入居していました。ただし、相当高額の保証金を求められたようです。

国際化が進んでいるとはいえ、外国人向けの住宅事情は先進国の中でも日本が最も遅れている分野であり、早急に取り組むべき課題だと思います。確かに一部の外国人は部屋を荒らしたりトンズラしたりしますが、最近は日本人でもそういう非常識な人たちが急増しているため、トラブルが起きる確率は国籍間でそれほど大きな差はないそうです。むしろ大家及び仲介会社側の英語力の問題で、トラブル発生時にコミュニケーションが取れない、取る自信がないことが主な要因でしょう。

 

今回のレッスンは、 倉庫の管理と権限委譲がテーマです。

キラーセンテンス


今回のキラーセンテンスは、”
have ~ do” です。

いわゆる使役動詞としてのhaveですが、日本人はこのパターンの表現が苦手な気がします。~の部分に「人」が入り、例えば倉庫の在庫をアシスタントにチェックさせるよ、と言いたい場合には"I will have my assistant check stocks of the inventory"となります。もちろん"I will ask my assistant to check stocks..."と言ってもよいのですが、講師によるとhave~doの形の方がより自然だそうです。

結構強い意味での使役のニュアンスも含んでいるらしく、"My boss is having me work late"という使い方もできます。ネイティブスピーカーはかなりの頻度でこれらの表現を使いますので、やはり身につけて慣れておく必要がありますね。

 

 

次回は、レッスン26&27です。

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 22&23

ベルリッツ レッスン22&23の内容  

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講師の属性 : アメリカ人男性(日本人とアメリカ人のハーフ)、40代と思われる
講師の性格 : 結構陽気
レッスン時間 : 40分X2
レッスンのゴール : Make request on a flight、Exit the airport

 

講師の方は、フレンドリーなアメリカ-日本のハーフ男性。以前レッスン15&16を担当してくれた方です。

ベルリッツのレッスンを詳しく解説 - Lesson 15&16

 

すっかり仲良しになっているため、レッスンはスムーズに進みました。この方は細かく指摘をしてくれるので、とてもためになります。今回のレッスンの内容は、飛行機のフライトと入国審査についてです。

 

キラーセンテンス


今回のキラーセンテンスは、”Would it be possible、spacious/ cramped ” です。

 

まずWould it be possibleですが、相手にお願いごとをする際の最上級の敬語表現だと習いました。例えば機内が寒くて毛布が欲しい場合は、"Would it be possible to bring an extra blancket?" と依頼します。ただしこれは、あまりにも丁寧すぎて相手が若干引いてしまうケースもあるそうで、使い分けが必要とのことでした。

通常の場面では"Would you bring~""Could you bring~"で問題ないでしょう。日本人がよく使うPleaseはそもそも敬語ではない、と言われました。やや命令調のニュアンスが含まれているらしく、使い方としては"May I bring a blancket?"と相手から聞かれた際の受け言葉として、Pleaseと言えば良いようです。

 

また機内の設備の話題になり、overhead bin (overhead compartment)=頭上の荷物入れ、bulkhead=ビジネスクラスとエコノミークラスの間のついたて と教わりました。そして、講師の方は自分が搭乗する際にはbulkheadの後ろの席をいつも希望している、と言っていました。理由を問うと、"Those areas are very spacious and we can have more legroom"とのことです。

このように「席が広い」というニュアンスで説明する際、日本人は"wide"という表現を使いたがるものの、これは完全にJapanese Englishだ、と解説されました。広い=spacious、狭い=crampedが適切で、アメリカ人はwideと言われても、??となるようです。

確かに、学校では広さを示す時にwideを使うように習った記憶がありますので、これは日本の英語教育に問題があるような気がします。英語教師がネイティブの感覚を理解できていないと、やっぱり駄目だということですね。

 

次回は、レッスン24&25です。

外資系銀行員の独り言〜外資金融と日系企業の働き方の違い

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外資金融と日系企業の働き方の違い

またもや英会話の話題ばかりで飽きてしまったので、少し脱線して外資系金融機関と日系企業の働き方の違いを、筆者の完全主観でご紹介してみたいと思います。

 

筆者は新卒から直接外資に入社したため、正直日系企業のルールを熟知しているわけではないのですが、それでも取引先やカウンターパートの方々と話をする機会はたくさんあり、そこでカルチャーの大きな違いを痛感しています。筆者の経験が、外資で働きたいと考えてらっしゃる方々の一助となればと思い、記事にしてみます。

以下、外資=外資系金融機関と読み替えてください。

 

外資は「人」、日系は「ハコ」

これが全てと言っても過言ではありません。

外資はとにかく「人、人、人」のカルチャーです。全てが人に依存しています。

 

日系の会社で、それまで部長職を務めた方が定年退職した途端、受け取る年賀状の数が9割以上減った、という話をたまに聞くことがあります。端的に言えばこのロジックが「ハコ」です。「ポスト」と言い換えても良いかもしれません。

日系の会社の傾向として、仕事はポストにつくことが多いと感じます。部長が交代した時、それまで前任者を見て仕事していた部下が、たとえ180度違うやり方に変わったとしても、基本的に新しい人を見て仕事をします。新しいやり方への不満や賞賛はありながらも、部下はあくまでも部長という「ハコ」を見て仕事をしています。(もちろん、前任者が専務となって部長を統括する立場に昇進した際には、部長と共に専務をセットで見ることになります)

 

これに対し、外資の場合は人に仕事がついています。部長クラスの人がいなくなるケースだと通常他社に移ることが多いですが、その際に部下を連れて行くことは結構あります。(これを受けて、最近は退職条項に一定期間部下の引き抜きを禁止する条項が付与されることが増えました)

社外に移らない場合でも、社内の他のポジションに異動した場合、その人がリードしていたプロジェクトをそのまま部門を超えて持っていくことも多いです。もちろん、社内ルールで許される範疇に限りますが。

 

また、カントリーヘッドが変わった時などは、社内が蜂の巣をつついたような大騒ぎになります。今までのやり方が全部ひっくり返るので、言葉で表現するならば(某自動車メーカーではありませんが)「クーデター」が一番適切な気がします。

日系企業でもあるように、前任者に抜擢された人達は高い確率で排除されますが、外資はその度合いとスピードが桁違いです。タイトルの高い人ほど即クビになる確率が上がるので、慌てて次のポジションを国内外で探します。前任のヘッドが海外の拠点に移る場合、金魚のフンみたいについて行く人達も少なからずいます。

 

このため、外資の方が日系よりも人付き合いがディープな傾向にあると実感しています。上司が休日にホームパーティやイベントを開催することも多く、その場での所作を含め高いコミュニケーション能力が求められます。また、解雇事由に抵触するような辞め方でなければ、上司とFacebookやLinkedIn で退職後も繋がり続けますし、会社によってはアルムナイ向けのアプリがあったりします。

これは、特にアメリカにおいてコネや推薦がないと転職しづらい労働市場にも要因があると思います。

 

外資の仕事の密度

これは、もちろん部署や個人によって差がありますが、概して外資の方が仕事の密度は高いと思います。

特に外国人のエキスパッツの人達は、実は無茶苦茶働きます(たまに例外はあり)。彼らには残業して無駄に会社にいるというカルチャーがないため、時間内に効率的に仕事をやる意識が極めて高いです。驚異的な実績を上げて、かつ上司に認められ出世したスーパーな人達なので、筆者の体感では普通のスタッフの3〜5倍くらい仕事のスピードが早いです。ここでいう「仕事」とは、もちろんExcelパワポの単純作業のことではありません。本国のキーパーソンや要人、さらにはローカルの取締役会等、人や機関を動かして物事を完結させる能力のことです。

彼らは帰宅後に海外とのコールにも参加しますが、オン・オフの切り替えと仕事の要否の見極めがすごく上手いです。

 

また、IBDやMarkets、セールスの人達が殺気立っていることもあり、日系企業にある稟議書などの無駄な手続きは少ない傾向にあります。ただし、これらの作業も人に依存していますので、Approverの誰かが長期休暇でいなかったりすると、プロセスが大幅に遅れるケースもあります。

 

外資の評価体系

もうお気付きのことと思いますが、外資の場合は評価体系がとてもシンプルで、評価は上司に一任されます

社内的には一応360度評価とか導入してますが、これはあってないようなものです。原則、全ての査定は上司が行います。

 

日本企業の場合、上司が極端に低い評価を行おうとすると、人事が介入する形で救済する形が一般的なようです。社内異動で配置転換してキャリアをやり直させたり、逆に上司を移動させるケースも聞きます。そもそも部署異動が定期的に行われるため、2〜3年我慢すれば新しい上司に変わることが多いようです。

 

これに対し、外資金融では部署異動が原則ありません。ゼネラリストという概念がなく、スペシャリストの道を歩むことを求められるため、キャリアを変えたい場合、ジョブポステイングで大きなリスクを取って部署を抜けるか、転職するしか方法はありません。

このため、外資における上司の人事権は絶対的です。上司に口答えする、他の人の面前で反対するなどの反抗的な態度には、それなりの責任が伴います。上司が問題を起こしていて近日中に外されるとか、上司の無能ぶりが全社に知れ渡っている等の例外を除き、上司の命令には絶対に従わなければなりません。

万が一、上司に不満分子と認定されてしまうと、その会社では厳しい未来が待っています。場合によっては、業界内で悪いレピュテーションを流される可能性もあり、転職も難しくなります

 

もしあなたが、「自分はカッとなりやすい」とか「自分が正しいと思うこと以外はやりたくない」という頑固なタイプの方であれば、外資系金融機関への就職はオススメできません。そもそも、そういう方は面接で落とされてしまいます。

どんなに嫌な上司でも柔軟に受け入れ(残念ながら、嫌な人の割合はかなり高いです)、「上司が出世しないと、自分も出世できないのだ」という合理的な考えのもと、上司に忠誠を尽くせる人が生き残っていく世界です。冷静に考えれば、上司には自分よりも経験があり、外資金融で生き残っている実績もあるため、素直に従ってノウハウとコツを身につけるということがベストの選択肢なのだと思います。

一部の日本の会社のように、毎日仕事帰りに飲み屋で同僚と上司の愚痴を言い合ってストレスを発散させる時間的余裕もないため、この業界で長くやっていくには「素直に上司を受け入れる」ことが必要条件です。

 

外資の処遇

最後に、金銭的な処遇について。

一般に、同じ仕事であれば外資の方が給料は高いです。新卒の初任給で言えば、部署によりますがベースで600〜800万くらいでしょうか。これに加えて、タイトルに応じて深夜手当や残業代が付きますので、1年目に年収1,000万を超える人もザラにいます。

さらにMarketsやIBD・アナリストなどの拘束時間の長い職種は、20代で2,000〜3,000万もらう人は結構います。リーマンショク前は20代で5,000万とか1億円プレイヤーもいたようですが、現在はごく一部の例外を除いて、そこまでの高給取りはいません。

内部管理部門ではそこまで高くはありませんが、それでも日本の銀行より貰えるケースが多いと思います。

 

こちらのリンクに、多少の誇張はあるものの、なかなか上手くまとまっています ↓

https://gaishishukatsu.com/column/category/業界別コンテンツ/投資銀行

 

だだし、これは在籍年数の少なさを加味した金額であることに留意する必要があります。フロントの部署だと平均在籍期間は3〜4年くらいでしょうか。実は外資金融の場合、長く働いた場合の退職金制度が以外と充実しているのですが、これを享受できる人はほとんどいません。

実績が出せず脱落する人、わずかなパッケージをもらってクビになる人、他の業界に希望を見出して退場していく人たちがほとんどです。給与の高さが割に合うかどうかは、正直微妙なところだと思います。そもそも入るのも難しく、筆者の時で新卒の競争率は2,000〜3,000倍、現在は10,000倍以上です。

 

結局、外資金融の給与の高さにはそれなりの理由がある、ということでしょう。能力が極めて高くてメンタルも強く、どんな上司ともやっていけるだけのコミュニケーション能力を持ち合わせたスーパーな人には、僅かながらも勝ち続けられる可能性があるのだと思います

ただそれよりは、若い時に他ではできない経験を積む事で、次のキャリアで活躍する準備をしておくという考え方の方が現実的だと、筆者は考えます。

 

以上、筆者の完全主観による独り言でした。